目蒲病院

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★7月24日★
最近、また部屋の改造をしました。
もともと、角部屋で明るい部屋ですが、建物の老朽化もあり一部内壁が破損している部屋です。
外壁は業者にお願いして工事を終了しているのですが、なかなか部屋の内装まで直す余裕がなかったため、自分がすることにしました。
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下塗りのシーラーで下地処理をした後、コンクリート補修用モルタルで穴を埋め、乾いた後にシーラーを二度塗りして、壁紙パネルを上からサイズに合わせて貼り付けました。
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?こんな感じに仕上がりました。壁紙パネルのデザインはいろいろ悩みましたが、それほど圧迫感を受けない色、デザインを選択しました。

 

 

★6月から院長になり、まず患者のために何ができるか を考え、すぐ実現可能なこと、できないこと、今後できそうなことを分けて考えることにしました。

 

現在、患者・家族は新型コロナウイルスの影響で、今、将来と経済的な不安を抱えていることは大きな問題です。自分、家族が入院することに十分な保険を掛けている方はごく一部だと思われます。
また、子育て世代にとっての負担はますます大きなものになっていきます。
そこで、入院前、入院中に経済的な相談ができるような方法を考えております。

 

また、目蒲病院は皆様も御存じなように、建物が建築されてから随分年数が経っています。
部屋によっては汚れが目立つところもあります。
しかし、改築することは病院の負担も大きく、報道でもあるように、ほとんどの病院はコロナの影響も受けており、十分な経済的余裕はありません。

 

そこで、自らがどこまでDIYで解決できるのかを検討し、すぐ実行してみることにしました。ちなみに全くのDIY素人です。
病室@病室A
この部屋は雨漏りが一時あった部屋で、壁紙が黒カビ?に浸食されています。しばらく誰も利用できなくなっていた部屋ですが、ハードル高めのところから手をつけることにしました。
病室F病室8
自らホームセンターで購入した漆喰を塗ってみました。漆喰は防カビ、匂い対策、湿度調節ができる優れものです。最初、昼休みに塗っているうちに、理学療法士の方も興味を持っていただき、1時間程度で塗ってみました。購入したのは桜色でしたが、きれいな白色になってます。
病室9
側面はライムグリーン色の水性塗料を塗りました。墨の入っているもので、より匂いや防カビ対策ができます。
次に個室に挑戦してみます。
病室10
通常個室も以前から、何とか患者さんに喜んでいただける部屋に変化できないかなと考えていました。

 

病室416病室416
側面を先ほどのグリーンのペンキで塗り、それ以外をミントホワイトで塗りました。そこに、アートパネルを飾りました。子供が父の日に作ってくれたものを飾っています。左の絵はゴッホの作品でジャポネズリー:梅の開花(広重を模して)です。ゴッホは日本美術に強い影響を受けたようです。
病室318−1病室12
別の部屋はまだ、ペンキの色が塗り立ててで落ち着いていませんが、側面をシフォンイエローで塗り、窓の脇を漆喰で塗ってます。そこにもゴッホの『花咲くアーモンドの木の枝』を飾りました。
昔、ゴッホが入院中に描いた絵ともいわれています。
スタッフは桜の絵と勘違いしていますが・・・

 

病室に絵や写真があることで、心の安らぎを患者さんが感じたらうれしいです。
入院中は家族の写真も飾っていきます。
日本画
この絵は、病院で天寿を全うされた方のご家族から、お礼に頂いた絵です。病室に飾りたい絵の一つです。
目蒲病院は療養病棟もあり、医療の必要性が高いために、施設入所が難しい方が多く入院していただいています。
その場合でも患者さんが孤独感をなるべく感じないように、家族とのつながりを重視させていただいています。
最近はスタッフの中でも、患者のために何ができるか を自らが考えて実行している方がいます。
ぜひ活動の内容を『病棟での生活の様子』のページで参照ください。

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